2009.01.07 煮込みと麦酒
「へへ、六箱だよ、六箱」
引き戸が開いて、冷たい風と一緒に流れ込む声。
鼻頭が赤いおやっさんが、顔を皺くちゃにさせて入って来た。
「今日はついてるぜ、へへ、ついてるついてる」
辺りをキョロキョロと、その挙措はドングリを見つけたリスの様に、
丸い目玉を転がす。

その光景を、カウンター越し、煮込みをつまみながら眺めていた。
おやっさんが目をつむって、麦酒を一杯飲み干す。
私も、胸中で小さく乾杯してから、コップの麦酒を一口。

煮込み
煮込みと麦酒
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